2008.
02.
28
ある研修会社さんが公立の小中高校向けに提供しているプログラムがあります。経済産業省のキャリア支援事業で予算が出た事業として始まったそうですが、その後は体験したところからのクチコミやリピートで継続しているようです。
都内の小学校で開催されましたので、見学に伺いました。
トレーディングゲーム、という興味深いゲームを子どもたちが行います。
ゲーム中は、楽しいのですが、さまざまな混乱が用意されていて、子どもたち自身が考えて行動しながら克服していくようになっています。
混乱に対する子どもたちの柔軟な対応に驚きます。どんどん行動しています。
そして、考える力やコミュニケーション力、交渉力、計算力、先を見通す力、思いやり、相互援助などさまざまなことを体験して育まれるゲームだと思いました。
こつこつ、もくもくと同じ作業をやり続ける子。意味不明に動き回ってテンションの高い子、ふらふらする子をたしなめる子、情報を集めるために動き回る子、交渉をさかんにしている子、他のグループのすることを見ている子、留守を守る子、質問する子、考えて指示を出す子。。大変な盛り上がりと混沌です。
ゲーム後、振り返りをします。子どもたちの気持ち、どう感じたか、何を思ったか?を語ってもらいました。
アンケート用紙に、こんな感想がありました。
「意見を聞いてもらって、うれしかったです」
普段、自分の意見を聞いてもらえる機会は、もしかしたらこの子どもには甘利ないということなのかもしれません。
正しい答えを言う機会はあるかもしれません。
しかし、自分の意見を言う、そしてそれを聞いてもらう、
と言う機会は、案外少ないのかもしれません。
大人の社会でも、もしかしたら少ない機会なのでしょうか。
自分の考え、意見を心置きなく話せる場。
そんな安心、安全の場こそ
シンプルだけれど本当に求められている場なのではないかと、思ったのでした。
スポンサーサイト
NEXT Entry
NEW Topics