2006.
10.
16
サーカスで、空中ブランコという曲芸がありますね。ひとつのブランコから、次のブランコに飛び移る、曲芸です。
ステージのそでの、高い位置にある台にサーカスの団員の一人が立っています。
そして、同じように高いところに揺れているブランコがあります。団員はタイミングを合わせて台からジャンプして、そのブランコを両手で捉え、ぶら下がります。
ブランコは、揺れています。
揺れながら、タイミングを見計らってサーカス団員は、勢いをつけて、ブランコから両手を離します。
そして、何も持っていない、空に浮かんでいる瞬間
その一瞬を経て、隣に揺れているブランコを団員はつかみます。
そして無事、落下することなく、反対側の台の上に移ります。
行きたい所へ行くためには、今ぶら下がっているブランコから、次のブランコへ移らなければなりません。
そして、次のブランコへ移るには、両手を離す必要があります。
怖いからといって手を離さなければ、次のブランコへ移ることができません。
片手だけを離しても、次のブランコに届かないかもしれない上、これまでぶら下がっていたブランコを持っている限り、それ以上前へ進めません。
何かを手放すと、次のものが手に入る。
何かを手放しきらないと、手に入らないものがある。
手放した直後、何も持っていない一瞬があります。
何も持っていないとき、とても怖いかもしれません。
しかし、何も持っていないときとは、次の新しい何かをつかむ準備ができたときなのですね。
手放した先に、必ずなにかが手に入るのだとしたら、
つぎに何を持つのかさえ決めておいて、タイミングをあわせれば、必ず先へ進めるのだとしたら
やっぱり私は手を離して、次のブランコへ移ると思います。
振り返ってみると一瞬かもしれないけれど長いと感じる何も持っていない時間を
飛ぶと思います。
もしそれが、ほんとうに自分の進むべき先につながることなのだと思えたら。
だって失敗しても、下に網が張ってあって、必ずやり直すことができるのです。
両手を離してしまわないと、次のものを両手でうけとれないですものね。。。
ああ。何回このどきどきを繰り返すのでしょうか。。。
空中ブランコ。
結構好きかもしれません。。。。
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