2016. 06. 10  
映画「先祖になる」を昨日観てきました。岩手県陸前高田市在住で、震災で家が半壊した77歳の半農半林業の方のドキュメンタリーです。
経験と知恵。主人公の佐藤さんは、人生3回目の震災を経験されたのだそうです。それだけ大きな地震の多い地域なのですね。
だからこそ、慌てず動じず、「壊れたのなら建て直せばいい」と言って、避難所にいくよう、仮設住宅に入るよう、行政の方に言われても、「先祖からの土地だ。」と言って、外気の入る家で暮らしを続けます。
木を選別し、切り倒し、柱にするまでの熟練の手さばき、動きは、そこにいた手伝いの若者たちよりはるかに卓越していて、軽々と枝が下の方にない木によじ登り、弦を斧で打ち払うさまにも、たくましさがありました。
サラリーマンの世界では、完全に引退している世代。
しかし、佐藤さんは、明らかに現役。しかもこの手のことをしたことがない30歳、40歳、50歳も年の若い人よりも、ずっと役に立つのです。
震災の年の七夕祭りも、このようにして木を切りだし、弦で固定した大きな車輪付きの山車を再築してしまいました。
その後、自分の切り倒した木と、震災で倒れた木を柱に製材し、自宅を作り直しておられました。
がれきの中から出てきた草の芽を見て、種が流されて芽を出したきゅうりだとお嫁さんに教えていました。
細かな(20センチくらい)のがれきがいっぱいの大地を片づけようとする若者を制して、「そのままでいいんだよ。麦はこういう環境でも育つ。」と言って、麦の種を撒き、しっかり成長させ刈り取っていました。
これまでの震災の経験と、戦争の経験。
上の世代の方から学ぶ大いなる知恵。
映画には出てきませんでしたが、佐藤さんの隣町で暮らす30〜40歳代の女性が映画の後で話してくださいました。
「津波はいい。一瞬だから。戦争なんてもっとひどかった。」
と、戦争を経験したおばあさんたちは、あっけらかんと言われるんだそうです。
なんてたくましいのでしょうか。
そして、だいたい50歳代以上の人と未満の人では、震災を受けての対応が違うのだそうです。50歳以上の方たちは、「あるもの」に目がいくそうです。
「仮説トイレがきた、ありがたい。」「食べ物をいただいた。ありがたい。」「救援物資がいただける。戦争の時には誰も助けに来る余裕はなかったけれど、今回は助けてもらえている」
一方、40歳代以下の人たちは、ないものに目がいくそうです。
「電気がきていない」「〇〇がない」
高度経済成長で生まれた人と、戦中、戦後の物資のない貧しさを経験した人との経験の違い。
上の世代の人から教えていただくことを、大いに受け取りたいものだと思いました。それを、口頭で話すのではなく、生きざまとして教えてくれる佐藤さんのドキュメンタリー。
ありがたい映画だと思いました。
(この映画をご覧になる方は、生の映像を手持ちのカメラで撮影されているため、画面がぶれます。そのことで車酔いのような感じになりましたので、時々画面の外の固定されているイスや、前の人の姿や、周りの景色をご覧になりながら観られることをお勧めします。)
主催してくださったこんちゃん、ありがとうございます。

13423819_10208999025989975_6906236361279420537_n.jpg
スポンサーサイト
NEXT Entry
「コアから生きるメール講座」を配信しました
NEW Topics
シャスタ・ツアー5日目 「調和」
シャスタツアー5日目
シャスタツアー4日目
『よくできているゲームで感動しました。』
シャスタツアー3日目
シャスタ・ツアー2日目
いよいよツアーが始まります。
Comment
Trackback
Comment form
 管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

コア・クリエーションズ 大江亞紀香

Author:コア・クリエーションズ 大江亞紀香
その方のコアからの人生の創造を支援するため、コーチング、NLPを軸に活動しています。

1.自分(存在)を掘り下げ
2.そこから未来を描き、目標を定め
3.人生をクリエイト(創造)する

この道程を通ることで、周囲に振り回されることなく、充実した、幸せな人生を手にすることができると信じ、この課程を支援しています。

最新トラックバック
検索フォーム
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR
月別アーカイブ