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2014. 10. 13  
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人との出会いと交流が素晴らしかったです。 CIP English school - Let's meet teacher & student (Philippines Angels City Report #36)
CIP English Schoolを卒業して10日ほど経ちます。ここでの経験は想像以上に感動的で、楽しいものでした。この間に経験したことを、言語化できる範囲で書きたいと思います。
まず第一に、守られた環境であることが挙げられます。
フィリピンは銃社会でもあるため、守られた安全な環境を提供するというのが一般的になっています。ショッピング・モールでも、空港の建物に入るときにも、高級住宅街に入るときにも、銃を持った警備員が全員の手荷物と身体検査をします。住宅街のゲートでは手荷物検査はないものの、誰であるのか?身元が分かった人しか入れません。
同様に、学校も24時間体制で警備の方が門にいて、生徒と先生の顔をしっかり覚えていてくれて、その人だけを通します。
こうした守られた空間であるということも、学内に一体感を生み出す一つの要素なのかなと思います。
次に、校風がいい。
これが一番初めに実感して最後までそう感じた点です。
どのようにいいかというと、顔を合わせると、先生も生徒もスタッフも、必ず挨拶を交わします。100人までの定員のため、お互いに知らない顔はいないという関係性ができます。
次に、先生たち(1人の生徒に対して6~8人の先生が関わります)が明るく、気さくでフレンドリーです。ここだけですと、フィリピン人の一般的な特徴、良さでもあるのですが、ポイントは、指導法です。
仕事をやってしまって宿題を思うようにできなかった時や、習ったことを忘れてしまっている時、先生の言っている言葉が理解できないとき、間違えた文法で話すとき
どんなときにも、誰に対しても、「だめじゃない」
という否定したり、ジャッジしたりする言葉も態度も
一度も体験しませんでした。
先生たちは常に「It's OK.」の姿勢なのです。
時に忍耐強くいてくれた方もいるかもしれませんが
日本で私がこれまでに受けた教育では「だめだな」「だめね」
という反応があったように記憶しています。
反射的にそうした反応が先生からもたらされると思っている自分に
この時気づきました。
これは先生ばかりではなく、日本で一般的になっている反応であるように思います。親が子供をしつけるとき、職場で人を育てる時、誰かが失敗したとき。。
周りの誰かが言わなくても、自分の心の中で「(こんな失敗をしてしまう、こんなことも覚えていない、こんなこともできなかった)自分って、だめだなあ。」と自分を批判する声が心の中で起こったりしているのが一般的だったりします。
(これは、私のコーチとして1,000人ほどの方々の個人的なお話を伺ってきた経験としても、言えることのように思います。もちろん、一人ひとり個性がありますから、該当しない方も多くいらっしゃると思いますが。)
それに対して、この学校では、誰一人として、できないことをジャッジしたり否定したりしませんでした。
これってすごいことだなあと思っています。
第三に、多様性。
既に書いてきましたが、先生はフィリピン人、アメリカ人、カナダ人、オーストラリア人。生徒は韓国、台湾、中国、ベトナム、タイ、ロシア、日本。
これだけ多国籍な人がたちが一同に会し、しかもその場所が第三国的な位置にあるフィリピンであるという点に、非常に面白さを覚えました。
こうした横断的な多様性もそうですが、年代の多様性も興味深かったです。夏休みには、小学生も来ましたが、その年代~60歳代頃まで、幅広い年代の人が集まって、同じ生徒として交流します。
日本にいたら、学生と社会人の間には、何か境界線があって、こんな風に友達と話すように会話できなかったんじゃないか、と、学生さんも言っていましたが
私も大いに思いました。本当に分け隔てなく人として関われる空気があるんですよね。
そして、場。
誰も場を作っていないのに、仲良くなっていく。
私は仕事柄「場」を大事にしていて、学ぶための、人が話しやすく、交流しやすくするための「場」を作ることを日頃からしていますので、余計にこれはすごいと思ってしまいました。
だれもがいきいきとした表情をしています。中には英語の検定試験を目指していて、少々ストレスがある方もいますが、そういう人にも、誰かが声をかけて励ましていたりしています。
同じ敷地内で寝食を共にし、毎日顔を合わせて、異国で協力しあいながら過ごしているということと、利害関係がないということ、プレッシャーがないことも大きなポイントなのでしょう。基本的には本当に誰もがそのままの自分でいきいきしていて、本当に仲良くなって行きます。
そして、それぞれに滞在期限が限られていて、卒業の時期も一人ひとり異なり、更に、卒業後は自分も含め友達になった人たちも世界中に散っていく訳です。
毎回、金曜日の卒業式の後、学校を出ていく仲間たちを見送るときには、生の感動がありました。
学校を去るころになると、どの国の人たちも、残念そうだったり、さみしそうだったり、悲しそうだったり、ナーバスになっていたりします。
日本のある学生の方は、「大学よりこっちの方が楽しい」と言っていました。また来年来る!と言って去る日本の学生さんもいましたし、本気で泣きながら帰る台湾の中学生の男の子や、美しい若い韓国の女性、「やばい」と言いながら、隠れて泣いている学生さんもいました。
リアルな、本物の「生」の感情がいきいきと動いているんです。
生きている実感を感じにくいと無意識に感じている都会に暮らす方は少なくないと思いますが、ここでは全く正反対のことが日々展開されます。
高校生の御嬢さんを持つ台湾のお母さんは、「来年は娘とくる!」と言って去っていかれました。
毎週、別れの時には、感動がありました。別れの時には、学校の先生たちはいませんし、勝手に生徒たちが別れを惜しんでいるだけです。この自然発生的なものも、いいなあと思います。
人は放っておいてもこれだけ勝手に人から学び、人と仲良くなり、深い友情や愛情や信頼関係を築いていくものなんだなあ
と、当たり前のことなのに、改めてそのことを実感させられました。
今の子供の教育や大学生さんたちに、あるいは新入社員の方々に、学び、成長してもらうために、何か伝えたり、場を提供したりしなければいけない、というフレーム(枠組み)の中に、もしかしたら、私や、教育に携わる人たちは入り込んでしまっているのかもしれないなと、思いました。
そういうわけで、この学校では、一人一人が思いっきりありのままにいるという率が高かったように思います。その分、自分を隠したりせずそのままの状態でいる人が多かったので、個性が豊かに表現されていて興味深い人たちとの出会いがたくさんありました。
日本の働く環境、学ぶ環境が、更にいきいきした場になることを願いつつ、どうしたら利害関係がある中でも、あるいは小学校~大学の学ぶ環境の中でも、CIP English School で体験したときのような一人一人が生き生きと解放され、互いを尊重し合い心を開き合う環境を増やしていけるだろうか、と、改めて、ここ20年ほど持っている問いを持ち直しているところです。
そして、ここ5年くらい持っている、国と国とがもっと仲良く協働していくには?という問いにたいして、ここで出会った人たちのいきいきした一人一人の輝きから、何か大事なヒントをもらったように思います。
こんなところから、国際平和の芽が生まれているように思いました。
(こちらの写真一枚一枚にコメントを書きました。)

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プロフィール

株式会社ひらり 大江亞紀香

Author:株式会社ひらり 大江亞紀香
その方のコアからの人生の創造を支援するため、コーチング、NLPを軸に活動しています。

1.自分(存在)を掘り下げ
2.そこから未来を描き、目標を定め
3.人生をクリエイト(創造)する

この道程を通ることで、周囲に振り回されることなく、充実した、幸せな人生を手にすることができると信じ、この課程を支援しています。

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