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2011. 02. 19  
女神山5
       Photo:Akiko Ohe



 縁の下で支える存在について~袋背負いのこころ~


昨年1月から、日本をもっと感じよう、と仲間で対話したり感じる時間を持っ
たりしています。


その流れで出会った書籍に『新釈古事記伝』阿部国治著があります。


はしがきのところに「『古事記』の味わい方には、このような味わい方もある」というつもりで、折々に話しておりましたところが、「話すのなら書いてください」という方が現れましたので、その奨めに従って書いておりましたところが、だんだんと積ってきました。」


とあります。

阿部先生と言われる方が、学生さんたちに語っておられた内容を、学ばれた方々が思いを込めて書籍化されたものということです。

書籍から伝わる内容もほんとうに、美しい解釈で、こんなに美しい心で古事記を読み解いていくことができるのだ、と心洗われる思いをしながら読んでいます。


昨年末に、この本の編纂に携わった栗山さんと言う方のお話を伺いました。


この書籍は、阿部国治さんがただ純粋に古事記から読み解く人としてのあり方を学生さんたちに語っておられたことを、本当に純粋に受け取って多くの方に共有したいと言う思いから書籍化されたものなのだと、そして阿部先生と学生さんたちとの関係性の中から生まれたものなのだと、つくづく感じ入るお話でした。



全7巻のうち第一巻の第一章が「袋背負いのこころ」というものでした。


ぜひ内容をお読み頂くとよいのですが、大黒様として今では親しまれている大国主命が中心となったものがたりです。

日本に伝統的にあった心遣いであり、もともと自然に人々の間で大事にされてきたもの、そして忘れがちなものであると感じました。


何かと忙しく殺伐とした面のある現代においてこそ、読み継がれて欲しいものがたりです。



アマゾン等では販売しておらず、「ルナ企画」さんに電話をして送っていただい
て、あとから郵便振込みをするという方法で購入できます。

<購入先>
ルナ企画 078-997-0181

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そして、この「袋背負いのこころ」を体現している方のストーリーを、産業カウ
ンセラーの継続勉強会で聞きました。

『筑波大学臨床心理学会会報』1996年No.1 京都保健衛生専門学校、千葉商科大
学講師の上嶋洋一先生の文章から引用します。

看護学校で学びながら看護師をしている学生さんの文章です。


「手術室看護に携わって4年目を迎える。

夜に緊急のオペの呼び出しで飛び起き、雨でも雪でも病院に駆けつけたり、デートの途中であっても、彼氏を置いてけぼりにして走り出したり、大手術の前は、何時間も手術の勉強をしたり。

夜中に血だらけでオペ室にはいり、青白い顔でうなっていた患者さんと、2週間も経てばエレベーターなんかでばったり会ったりする。その時、胸がいっぱいになる。

きっと、苦痛と不安の中、患者さんは私なんか覚えていないし、存在すら知らないと思う。

『あなたの手術のために私は1週間も前からずっと勉強をし続けていました。

あなたの手術のためにあの日は彼を怒らせてしまいましたよ。私はあなたのために頑張ったんですよ。

病棟のナースみたいに、いつもそばにはいなかったけど』・・・そんなふうに、元気になった患者さんに言えればいいけど、でも、『ああ無事に終わってよかったな』『出血が思ったより少なくてよかったな』と心の中でつぶやいている看護も、まあいいかなと思ったりしている。」



 その存在やしてくれたことすら気づかれないうちに、こんな風に心を砕いて、誰にも褒められなくても自分の役割だと思ったことを一心に行っている人たちが、たくさん今日もいらっしゃるのだなと思い、誰にということもなく、そうした人たちに、感謝の気持ちを改めて持ちました。



 「袋背負いのこころ」

 には、こんな記述もあります。



 人様の世話をやかせてもらって偉いと自分で思ったり、世話のやき賃を求めたりするようではいけない、と教えられているのであります。

 「これは大事な仕事である。しなければならない仕事である。」
 と思って、その仕事をするなら、それでもうすべてなのであります。

 その仕事をすること、それ自体が喜びであり、感謝なのであります。

 仕事の中では、人様の苦労を背負うことが、一番大切な仕事であります。これが大和民族の受け持ちの考え方、本分という考え方であります。



  なにか、おじいさんから大切なものを教えていただいているような、そんな気持ちになります。


 歴史のある時点からわたしたちが大切にしなくなってしまった、心の持ちようやありようをふたたび思い出させてくれると思って、読んでいます。

 
 

 
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プロフィール

株式会社ひらり 大江亞紀香

Author:株式会社ひらり 大江亞紀香
その方のコアからの人生の創造を支援するため、コーチング、NLPを軸に活動しています。

1.自分(存在)を掘り下げ
2.そこから未来を描き、目標を定め
3.人生をクリエイト(創造)する

この道程を通ることで、周囲に振り回されることなく、充実した、幸せな人生を手にすることができると信じ、この課程を支援しています。

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