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2009. 11. 01  
ダライラマ法王2

 前日に引き続き、ダライラマ法王14世来日イベント。今日は日本の4名の科学者の方々との対話でした。

4名の方々は以下の通りです。

# 清水 博 氏(東京大学名誉教授/NPO法人「場の研究所」所長/薬学博士 )
# 田坂 広志 氏(多摩大学大学院教授/シンクタンク・ソフィアバンク代表/社会起業家フォーラム代表)
# 竹村 真一 氏(文化人類学者/京都造形芸術大学教授/Earth Literacy Program代表)
# 星野 克美 氏(多摩大学大学院教授/日本技術者連盟会長/グローバル・マネジメント・アカデミー会長)

 印象に残っている点をレポートします。


 竹村氏:地球の未来に対して、各国が自国の利益を超えて協力して動く必要がある。

人類は、コ・クリエイターではないか

地球は生物がつくったもの。植物・光合成生物が酸素をつくりだし、オゾン層をつくった。おかげで生物が陸上にあがれるようになった。共に進化してきた。

 これからの未来は深刻であると同時に、次世代に希望を伝える必要がある。人が果たすポジティブな役割について。クリエイトしていくことこそ、重要である。

 
 ダライラマ法王:ほかの動物は自分で自分をまかなっている。

 人は欲、智慧を持つがゆえに、問題を地球に作り出す。


 星野氏:物質的成長はもうやめたほうがいい。
 現在地球1.2個分の水・空気・エネルギーを消費している。

 地球には限界がある。限界の後の地球について考えた方がいい。

 仏教の考え方を経済の仕組みの中にとりいえることがありうるのではないか?「スモール・イズ・ビューティフル」シューマッハ
これが今日のテーマなのではないか?

 仏教徒は必要以上のものを持たない。けれども満足できる暮らしをしている。(インド・ビルマの例として)欲望を抑制しながら人間性を高めていく。

 「スモール・イズ・ビューティフル」の考えをまず先進国から作り出すことが求められている時代にきている。

 ダライ・ラマ法王:「スモール・イズ・ビューティフル」はほとんどの宗教にあてはまること。仏教だけではない。心の静けさが非常に重要。肉体にも心にも大切である。ストレスを減らして、平和な内的な心を求めることが大事ではないか。

 世界には大きなギャップがある。貧しい人たちのためにももっと自動車をつくらねければならない。人口の問題は深刻。世界人口はどんどん増えている。20~30年後に90億人に達する。もっと人々を教育する必要がある

 インドには非暴力という伝統がある。日本、神道も自然を尊重する精神があった。

 昨今、われわれは自然をコントロールすることができると思ってしまっている。しかし自然はテクノロジーをはるかに超えるものである

 お百姓さんは、年の億万長者より、心の栄養を持っていて、安心できる心構えを持っていると思う。平和な心構え。心の平和を持っていると思う。


 森の家3


 清水氏:地球の問題は、われわれの問題。「われわれとは何であるのか?」を科学の中でも考えていく必要がある。

 ダライ・ラマ法王:20世紀は医学が進歩した。最近ではメンタルやエモーショナルも医学で取り上げられるようになった。

 脳科学・こころ ハードサイエンス → ソフトサイエンス → そしてよりホリスティック(全体性)へ


 清水氏:ダライ・ラマ法王の書籍から以下を引用

 「競争・闘争という生物の原理としての視点ではなく、協力、思いやりという生物の原理になぜ注目しないのか?」


 田坂氏:「科学と心の進化」について
 悟りへの道は、人との出会いを通じて生まれる。
 「ありがたい」=「It is miracle」だと思う。地球上に67億人の人が生きている。今となりに出会った人は、ミラクルとして出会っているのではないか?

 (137億年前に宇宙が誕生したことに触れ)科学の最先端を教えるだけで、宗教的な深いマインドに向かっている。そこに「センス・オブ・ワンダー」があるのではないか。ありがたい、不思議な世界に生きている。

 対話=ダイアローグの語源は、対立して見えるものが一つに統合されていく、という意味。21世紀は宗教と科学の融合なのではないか。


 ダライ・ラマ法王:「私が言うことは信じてはいけない、徹底して調査して、納得したら信用せよ」とブッダは弟子たちに言った。

 だから、仏教徒科学の対話は十分にできると思う。

 古代インド・哲学に比べると、心理学は幼稚園のようなもの。科学者、医学者は、もっと心・エモーションについて学ばなければならない。仏教や古代インドの考え方について、一緒に古代インドの哲学について考えをめぐらす必要が大いにある。

 仏教関連の国で仏教と科学について対話することに熱意を持っている。

 以下の4つが宗教との対話で有効だと思う。

 1.コスモロジー 宇宙科学
 2.脳科学
 3.量子物理学
 4.心理学

 対話は日本が最適だと思っている。

 自分の仏教を押し付けるつもりはない。自分の宗教を尊重しながら、その上で対話する。

 森の家4
 

 田坂氏:「仏教と心理学の融合」について

 「私とは何か?」この問いを深める必要がある。

 自分の中に何人もの自分がいることに気付いていることと思う。

 無意識の世界

 自分とは無意識まで含めた自分を言うんだろうか?

 ユングの集合無意識は?


 「私とは何か?」── 21世紀、改めて問われている。

 環境破壊も犯罪も一人ひとりの心からではない

 地獄への道は善意でしきつめられている

 なぜ破壊へ向かうのか?

 メディアの影響が殺人、戦争、テロにどのように影響を与えているか?

 集合無意識、潜在意識にどのような影響が蓄積されているか?を今こそ問わねばならない。

 今こそ「グローバルクライシス」を越えていくためにも

「われわれとは何か?」宇宙が137億年かけて生命・人・心・無意識を生み出したのであれば、 これからどこへ向かうのか?を正面から問う科学や仏教が求められているように思う。


 ダライ・ラマ法王:目覚めている、とは、すべての感覚が活性化している状況。無意識、心の状況に関してはまだ知られていないことがある。

 メディアは人の、特に子供の無意識に影響を与える。心の平和、思いやりを進める上で、メディアの働きは非常に大きいものがある。

 田坂氏:われわれが生きている世界はトラブルを起こしながらも癒しや希望をもたらしながら進んでいる。このことを次の世代に伝えていく。

 「ボランタリー(善意・慈悲の)経済」誰かのために愛情を持って贈与の経済がインターネット革命の結果生まれてきている。

 この世をよきものに変えていく。「病とは福音なり」。よりすばらしいものを学ぶきっかけをいただいている。

 ダライ・ラマ法王:かつて精神と科学は密接であった。われわれはもっと努力する必要がある。若い人に希望を伝えていかなければならない。

 森の家5


 会場より(エドワード鈴木氏):先端科学では物質宇宙には物ではなく関係性しかない、といわれる。どうしたら端的に、早く愛・思いやりの力を広めて世界を救うことができるのでしょうか?


 ダライ・ラマ法王:宗教を超えて人の思いやりを伝えていかねばならない。必ずしも宗教を伝える必要はない。宗教にとらわれず、愛・思いやりを伝える。渡井は世俗主義。全世界的に伝える必要がある。

 母は子供を大切にする。動物も同じ。これは宗教ではない。若いときは知っているが大きくなると忘れてしまう。
 
 脳の働き、温かい心の持ち方を、科学を通して教育していく必要がある。

 全宇宙的共通のものを求める。仏陀でも仏教でもない。

 以下に恐れ、嫉妬、欲ではなく、若い人の教育をして、全人類的に必要なものを伝えていけるか?

 われわれはこれができると思っている。

 われわれは、内的存在を高めることで、幸せになっていくことができる。

 
 森の家6


 以上、ダライラマ法王来日、「地球の未来への対話」イベントの要約レポートでした。

 歴史的偉人ともいえるダライラマ法王と、本気で地球の未来を考え、リーダーシップを取っておられる日本の科学者の方々との対話の時間は、ほんとうに興味深く意義ある時間でした。

 この場を作ってくださったすべての方々に感謝を申し上げます。

 
 
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プロフィール

株式会社ひらり 大江亞紀香

Author:株式会社ひらり 大江亞紀香
その方のコアからの人生の創造を支援するため、コーチング、NLPを軸に活動しています。

1.自分(存在)を掘り下げ
2.そこから未来を描き、目標を定め
3.人生をクリエイト(創造)する

この道程を通ることで、周囲に振り回されることなく、充実した、幸せな人生を手にすることができると信じ、この課程を支援しています。

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