2009.
11.
30
今日は、コーチングを学び、これからのことを考えている方々へ、お話をさせていただく機会をいただきました。
同じ養成機関で学んだ方々ですし、以前はインストラクターとして、また「コーチングに活かすNLP」という10日間コースでご縁のあった方々との再会の場としても、とても楽しみにしていた日でした。
コーチングを学び、独立した経緯について、そしてコーチとして活動している現在までの道のりについて、話をさせていただきました。
わずか2時間という間で、お伝えしたいことは盛りだくさんにありましたが、ほんのわずかでしたが、これまでの道のりとこれからの方向性をお話しました。
お越しいただいた方々は、熱心に耳を傾けてくださっていました。そして素直でまじめで、一生懸命に自分を磨いてより成長されようとされている様子でした。
終了後の懇親会も含めて、多くのご質問をいただいて、そういった観点から、わたしの個人的な経験も参考にしていただけるのだなあということをつくづく感じました。
成功されているコーチとして
という形で御紹介されたり、その視点で話を聴いてくださった方がいらっしゃるようでしたが、私自身は成功したという捉え方はしていません。
ただ、内なる自分自身との対話を大切にしながら、内側から湧き上がるものとともに進んできただけであり、そういった意味では人にお話しても分かりにくいことであろうとは思いますが、往々にして直感的です。そして、ただ今をある、ということにできるだけ焦点をあてている時間を増やしたいものだ、と思っています。
「~ing」
常に過程、途上にいるのだと思っています。
改めて多くの方々に、全く異なる業種に勤めていた頃から現在のフリーの存在になるまでの過程をお話させていただくことで、忘れていたことをいくつも思い出しました。
退職後、大学編入学試験を受験し、合格したけれど進学はやっぱり違うなと思って止めたこと、
小学生の教育に携わりたいと思い、受験したけれど、やっぱり大人に対するコーチングやNLPに時間を掛けたいという思いが強いことを逆に確信したこと、
東京に移転した後も、就職を考え、いざ履歴書を出したり、面接という段階になると、どうしても気持ちが進まずに断ったこと
など、少し行動しては、違うことに気付いて軌道修正し、行動しながら自分自身を知っていきました。
駆け出しのコーチの頃には、コーチングが何であるのかを社会的に認識してもらえていなかったために、そのことを分かってもらうために「コーチングとは」を何度も語ったり体験していただいたりしているうちに、私はコーチなんだというアイデンティティが刻まれていったこと。
駆け出しの頃に、ある業種のチェーン店を持つ社長さんに「この人はコーチだから」、と紹介され、「じゃあ新店舗で常駐のコーチとして、定期的に来てください」といわれて、実はまだコーチングが柔軟にできなかったので焦ってしまったこと。
数々の経験を経て、その時々に関わる方々からコーチとして成長させていただいてきたことの感謝を、語りながら、思い出していました。
参加された方々とは、お一人お一人と対話して、その方の疑問点に対してお答えしたいほどでした。
ひとりひとりは、そのままで既に完全な存在であること、
何も欠けたところなどないということ
同じ顔の人が二人といないのと同じように、同じギフトを持った人は二人といない。だから自分自身の内なる指針に従って、誰かの真似をするのではなく、自分の方向性に向かって進んでいく、そのままの今の自分を受容することが、はじめの一歩であるように思っていること
そんなことをお伝えしました。
今日お会いした方々から、いただいた質問から、本当に多くのものをいただきました。
企画してくださった、まきさん、かっきーさん、
素敵な出会いをありがとうございました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
○日常のコミュニケーション力を向上させたい方に。コミュニケーションには、誠意を持って接することプラス、コツがあります。NLPラーニング主催、大江亞紀香が進行します。
12月10日(木)19:00~21:30
NLPの基本がわかる2.5時間セミナー コミュニケーション編【福岡】
12月23日(祝)9:30~18:30
NLP入門セミナー【東京】
同じ養成機関で学んだ方々ですし、以前はインストラクターとして、また「コーチングに活かすNLP」という10日間コースでご縁のあった方々との再会の場としても、とても楽しみにしていた日でした。
コーチングを学び、独立した経緯について、そしてコーチとして活動している現在までの道のりについて、話をさせていただきました。
わずか2時間という間で、お伝えしたいことは盛りだくさんにありましたが、ほんのわずかでしたが、これまでの道のりとこれからの方向性をお話しました。
お越しいただいた方々は、熱心に耳を傾けてくださっていました。そして素直でまじめで、一生懸命に自分を磨いてより成長されようとされている様子でした。
終了後の懇親会も含めて、多くのご質問をいただいて、そういった観点から、わたしの個人的な経験も参考にしていただけるのだなあということをつくづく感じました。
成功されているコーチとして
という形で御紹介されたり、その視点で話を聴いてくださった方がいらっしゃるようでしたが、私自身は成功したという捉え方はしていません。
ただ、内なる自分自身との対話を大切にしながら、内側から湧き上がるものとともに進んできただけであり、そういった意味では人にお話しても分かりにくいことであろうとは思いますが、往々にして直感的です。そして、ただ今をある、ということにできるだけ焦点をあてている時間を増やしたいものだ、と思っています。
「~ing」
常に過程、途上にいるのだと思っています。
改めて多くの方々に、全く異なる業種に勤めていた頃から現在のフリーの存在になるまでの過程をお話させていただくことで、忘れていたことをいくつも思い出しました。
退職後、大学編入学試験を受験し、合格したけれど進学はやっぱり違うなと思って止めたこと、
小学生の教育に携わりたいと思い、受験したけれど、やっぱり大人に対するコーチングやNLPに時間を掛けたいという思いが強いことを逆に確信したこと、
東京に移転した後も、就職を考え、いざ履歴書を出したり、面接という段階になると、どうしても気持ちが進まずに断ったこと
など、少し行動しては、違うことに気付いて軌道修正し、行動しながら自分自身を知っていきました。
駆け出しのコーチの頃には、コーチングが何であるのかを社会的に認識してもらえていなかったために、そのことを分かってもらうために「コーチングとは」を何度も語ったり体験していただいたりしているうちに、私はコーチなんだというアイデンティティが刻まれていったこと。
駆け出しの頃に、ある業種のチェーン店を持つ社長さんに「この人はコーチだから」、と紹介され、「じゃあ新店舗で常駐のコーチとして、定期的に来てください」といわれて、実はまだコーチングが柔軟にできなかったので焦ってしまったこと。
数々の経験を経て、その時々に関わる方々からコーチとして成長させていただいてきたことの感謝を、語りながら、思い出していました。
参加された方々とは、お一人お一人と対話して、その方の疑問点に対してお答えしたいほどでした。
ひとりひとりは、そのままで既に完全な存在であること、
何も欠けたところなどないということ
同じ顔の人が二人といないのと同じように、同じギフトを持った人は二人といない。だから自分自身の内なる指針に従って、誰かの真似をするのではなく、自分の方向性に向かって進んでいく、そのままの今の自分を受容することが、はじめの一歩であるように思っていること
そんなことをお伝えしました。
今日お会いした方々から、いただいた質問から、本当に多くのものをいただきました。
企画してくださった、まきさん、かっきーさん、
素敵な出会いをありがとうございました。

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○日常のコミュニケーション力を向上させたい方に。コミュニケーションには、誠意を持って接することプラス、コツがあります。NLPラーニング主催、大江亞紀香が進行します。
12月10日(木)19:00~21:30
NLPの基本がわかる2.5時間セミナー コミュニケーション編【福岡】
12月23日(祝)9:30~18:30
NLP入門セミナー【東京】
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2009.
11.
23
東京でのNLPラーニング マスタープラクティショナーコース第3講。
最後のワークはニューロ・ロジカル・レベルの統一でした。
2.5時間セミナーやプラクティショナーコースでは、5つの意識の階層についてご説明をし、5つのレベルの違いについて体験いただいていますが、いよいよマスターコースでは、すべてのレベルを統一するワークに入っていきます。
このワークはとても深く、自分自身の存在意義やミッションを知るきっかけにもなり、分離や隔たりのない一つの世界onenessを体験する機会でもあり、一貫した姿勢、あり方が手に入り、また存在感も増す、さらには願いも叶う、そんな複合的な効果のパワフルなワークになります。
だからこそ、何を願うか?ということはとても重要です。
NLPにはエコロジーチェックという概念があり、その目標を目指すことによってもたらされる影響を多角的に確認をする、ということを目標設定の際に行うことを習慣化していきます。
その観点をもってして、自分さえよければ、という分離からの発想ではなく、すべてはつながっているという観点から、目標を決めていく。
受講されている方々がワークしているときの空気は、まともに言葉で説明できないのですが、そしてワーク後の一人ひとりの方々のかもし出す空気も、また、その場では言葉にならないほどの、圧倒的なものがありました。
言葉にしたらほんとうのものではなくなってしまうような、ふさわしいことばがみつからない、もどかしいけれど神聖な、大自然の美しい風景を見たときのような気持ちになっていました。
きっとどこかで、自分自身では気付かなくても、周りの方から声を掛けられることによって変化に気付かれていくのだろうと思いました。
変化は、頭で理解して起こるのではなく、無意識の中で起こります。
NLPでは、自分の意識の及ばないところまで、一体感やつながりを体験し、本来の自分が望むものを垣間見ることができる。そんな可能性をあらためて、受講生さんから教えていただいたように思いました。
ありがとうございました。
最後のワークはニューロ・ロジカル・レベルの統一でした。
2.5時間セミナーやプラクティショナーコースでは、5つの意識の階層についてご説明をし、5つのレベルの違いについて体験いただいていますが、いよいよマスターコースでは、すべてのレベルを統一するワークに入っていきます。
このワークはとても深く、自分自身の存在意義やミッションを知るきっかけにもなり、分離や隔たりのない一つの世界onenessを体験する機会でもあり、一貫した姿勢、あり方が手に入り、また存在感も増す、さらには願いも叶う、そんな複合的な効果のパワフルなワークになります。
だからこそ、何を願うか?ということはとても重要です。
NLPにはエコロジーチェックという概念があり、その目標を目指すことによってもたらされる影響を多角的に確認をする、ということを目標設定の際に行うことを習慣化していきます。
その観点をもってして、自分さえよければ、という分離からの発想ではなく、すべてはつながっているという観点から、目標を決めていく。
受講されている方々がワークしているときの空気は、まともに言葉で説明できないのですが、そしてワーク後の一人ひとりの方々のかもし出す空気も、また、その場では言葉にならないほどの、圧倒的なものがありました。
言葉にしたらほんとうのものではなくなってしまうような、ふさわしいことばがみつからない、もどかしいけれど神聖な、大自然の美しい風景を見たときのような気持ちになっていました。
きっとどこかで、自分自身では気付かなくても、周りの方から声を掛けられることによって変化に気付かれていくのだろうと思いました。
変化は、頭で理解して起こるのではなく、無意識の中で起こります。
NLPでは、自分の意識の及ばないところまで、一体感やつながりを体験し、本来の自分が望むものを垣間見ることができる。そんな可能性をあらためて、受講生さんから教えていただいたように思いました。
ありがとうございました。

2009.
11.
08
福岡でのNLPプラクティショナーコースも、第4講となりました。
オープンに前向きに生き生きと学ばれている受講生の皆さんが作り出す場がなんともいえず暖かくて勢いを感じています。
今回は「メタモデル」「リフレーム」のあたりを重点的に学びました。
私たちは幼少の頃に体験したことを、その頃の体験経験に結び付けて、「これはこういうものなのだ」と決めてしまいがちです。
たとえば、赤ちゃんの頃にお腹がすいて、泣いていたときに、気付いてもらってお乳をもらえたら、「努力は報われる」という認識を持ちます。
それに対して、泣いても放ったらかしにされた体験が多いと、「所詮努力しても報われない」という世界観を持った人となる、ということがあります。
これほど、自分の記憶にない頃の出来事でさえ、私たちの現在の物事の見方に影響を与えているのです。
「常識とは十八歳までに身につけた偏見のコレクションのことをいう。」
とは、アインシュタインの言葉ですが、
私たちは、まさに子供の頃に体験したことを基にして、物事を見、聞きし、感じていて、幸せを感じたり、不幸と感じたりしているのです。
このことは世代における違いにも見ることができます。
景気の悪い時代に育った世代の人たちは、努力しても報われない、という感覚を持っているかもしれませんし、高度経済成長時代に育った世代の人たちは、競争こそが大切な価値観として存在しているかもしれません。
そして、気付かないうちに持っている、在る視点から見えたことを事実として捉えて、喜んだり、辛いと感じたりしているのです。
たいていの苦しみは、こうしたある視点に陥っているということから起こることが多いのです。
「私たちの時代の最も優れた発見は、心の持ち方を変えることで、人生を変えられるということだ。」
ウイリアム・ジェームズ(ハーバード大教授)
そうだとしたら、自分を縛る思い込みから逃れる、あるいは思い込みの枠から外に出ることができたら、いいですね。
そのための視点の変え方、「メタモデル」「リフレーム」でした。
NLPは人間の脳と無意識(=潜在意識)の働きを知って、それを活用する学びです。自分の中にまだ活用されていない、あるいは知らず知らずのうちに誤った使い方をしている豊富な資源、リソースがあるとしたら、幸せになるために、その潜在的な力を活用していくことをしていきたいものです。
福岡プラクティショナー7期の皆様、ありがとうございました。
次回の最終講も楽しみです!
NLPをコミュニケーションに特化してご紹介するセミナーの日程は以下の通りです。
○福岡 NLPの基本が分かる2.5時間セミナー ~コミュニケーション編~
12月10日(木) 19:00~21:30 福岡市内
詳細は、(有)マリーロータスサイトよりご覧ください。
○東京 NLP入門セミナー 12月23日(祝)9:30~18:30
両国KFCホールにて
詳細は(株)NLPラーニングサイトよりご覧ください。
2009.
11.
05
昨日今日は、長年お世話になっている在る企業様での研修をさせていただいていました。
こちらの企業の社長さまとは独立前からのご縁で、ほんとうによくしていただいています。
昨年には本も出版され、今年はじめに開催された出版記念会は感動の涙で会場があふれたと伺いました。
そんなすばらしい社長さんのもとに、本当に明るく爽やかな社員さんがそろっていらっしゃいます。
2日間の研修を通して、私自身まで楽しんでしまうほど、そして、研修後にはまたお会いしたい、と素直に思えるような、ほんとうに素敵な方々と、ひと時を過ごさせていただきました。
社長様自らが、社員さんの研修に一緒に入って学ばれている姿もまた、爽やかな、共に成長する姿として印象的でした。
今日の研修で気付かれたことがあったとしたら、ぜひ日常の中で、こつこつと実践されていかれますように。
私自身も、礼儀正しく、率直な社員一同様の姿勢から多くを学ばせていただきました。
ありがとうございました。
こちらの企業の社長さまとは独立前からのご縁で、ほんとうによくしていただいています。
昨年には本も出版され、今年はじめに開催された出版記念会は感動の涙で会場があふれたと伺いました。
そんなすばらしい社長さんのもとに、本当に明るく爽やかな社員さんがそろっていらっしゃいます。
2日間の研修を通して、私自身まで楽しんでしまうほど、そして、研修後にはまたお会いしたい、と素直に思えるような、ほんとうに素敵な方々と、ひと時を過ごさせていただきました。
社長様自らが、社員さんの研修に一緒に入って学ばれている姿もまた、爽やかな、共に成長する姿として印象的でした。
今日の研修で気付かれたことがあったとしたら、ぜひ日常の中で、こつこつと実践されていかれますように。
私自身も、礼儀正しく、率直な社員一同様の姿勢から多くを学ばせていただきました。
ありがとうございました。
2009.
11.
01

前日に引き続き、ダライラマ法王14世来日イベント。今日は日本の4名の科学者の方々との対話でした。
4名の方々は以下の通りです。
# 清水 博 氏(東京大学名誉教授/NPO法人「場の研究所」所長/薬学博士 )
# 田坂 広志 氏(多摩大学大学院教授/シンクタンク・ソフィアバンク代表/社会起業家フォーラム代表)
# 竹村 真一 氏(文化人類学者/京都造形芸術大学教授/Earth Literacy Program代表)
# 星野 克美 氏(多摩大学大学院教授/日本技術者連盟会長/グローバル・マネジメント・アカデミー会長)
印象に残っている点をレポートします。
竹村氏:地球の未来に対して、各国が自国の利益を超えて協力して動く必要がある。
人類は、コ・クリエイターではないか?
地球は生物がつくったもの。植物・光合成生物が酸素をつくりだし、オゾン層をつくった。おかげで生物が陸上にあがれるようになった。共に進化してきた。
これからの未来は深刻であると同時に、次世代に希望を伝える必要がある。人が果たすポジティブな役割について。クリエイトしていくことこそ、重要である。
ダライラマ法王:ほかの動物は自分で自分をまかなっている。
人は欲、智慧を持つがゆえに、問題を地球に作り出す。
星野氏:物質的成長はもうやめたほうがいい。
現在地球1.2個分の水・空気・エネルギーを消費している。
地球には限界がある。限界の後の地球について考えた方がいい。
仏教の考え方を経済の仕組みの中にとりいえることがありうるのではないか?「スモール・イズ・ビューティフル」シューマッハ
これが今日のテーマなのではないか?
仏教徒は必要以上のものを持たない。けれども満足できる暮らしをしている。(インド・ビルマの例として)欲望を抑制しながら人間性を高めていく。
「スモール・イズ・ビューティフル」の考えをまず先進国から作り出すことが求められている時代にきている。
ダライ・ラマ法王:「スモール・イズ・ビューティフル」はほとんどの宗教にあてはまること。仏教だけではない。心の静けさが非常に重要。肉体にも心にも大切である。ストレスを減らして、平和な内的な心を求めることが大事ではないか。
世界には大きなギャップがある。貧しい人たちのためにももっと自動車をつくらねければならない。人口の問題は深刻。世界人口はどんどん増えている。20~30年後に90億人に達する。もっと人々を教育する必要がある。
インドには非暴力という伝統がある。日本、神道も自然を尊重する精神があった。
昨今、われわれは自然をコントロールすることができると思ってしまっている。しかし自然はテクノロジーをはるかに超えるものである。
お百姓さんは、年の億万長者より、心の栄養を持っていて、安心できる心構えを持っていると思う。平和な心構え。心の平和を持っていると思う。

清水氏:地球の問題は、われわれの問題。「われわれとは何であるのか?」を科学の中でも考えていく必要がある。
ダライ・ラマ法王:20世紀は医学が進歩した。最近ではメンタルやエモーショナルも医学で取り上げられるようになった。
脳科学・こころ ハードサイエンス → ソフトサイエンス → そしてよりホリスティック(全体性)へ
清水氏:ダライ・ラマ法王の書籍から以下を引用
「競争・闘争という生物の原理としての視点ではなく、協力、思いやりという生物の原理になぜ注目しないのか?」
田坂氏:「科学と心の進化」について
悟りへの道は、人との出会いを通じて生まれる。
「ありがたい」=「It is miracle」だと思う。地球上に67億人の人が生きている。今となりに出会った人は、ミラクルとして出会っているのではないか?
(137億年前に宇宙が誕生したことに触れ)科学の最先端を教えるだけで、宗教的な深いマインドに向かっている。そこに「センス・オブ・ワンダー」があるのではないか。ありがたい、不思議な世界に生きている。
対話=ダイアローグの語源は、対立して見えるものが一つに統合されていく、という意味。21世紀は宗教と科学の融合なのではないか。
ダライ・ラマ法王:「私が言うことは信じてはいけない、徹底して調査して、納得したら信用せよ」とブッダは弟子たちに言った。
だから、仏教徒科学の対話は十分にできると思う。
古代インド・哲学に比べると、心理学は幼稚園のようなもの。科学者、医学者は、もっと心・エモーションについて学ばなければならない。仏教や古代インドの考え方について、一緒に古代インドの哲学について考えをめぐらす必要が大いにある。
仏教関連の国で仏教と科学について対話することに熱意を持っている。
以下の4つが宗教との対話で有効だと思う。
1.コスモロジー 宇宙科学
2.脳科学
3.量子物理学
4.心理学
対話は日本が最適だと思っている。
自分の仏教を押し付けるつもりはない。自分の宗教を尊重しながら、その上で対話する。

田坂氏:「仏教と心理学の融合」について
「私とは何か?」この問いを深める必要がある。
自分の中に何人もの自分がいることに気付いていることと思う。
無意識の世界
自分とは無意識まで含めた自分を言うんだろうか?
ユングの集合無意識は?
「私とは何か?」── 21世紀、改めて問われている。
環境破壊も犯罪も一人ひとりの心からではない
地獄への道は善意でしきつめられている
なぜ破壊へ向かうのか?
メディアの影響が殺人、戦争、テロにどのように影響を与えているか?
集合無意識、潜在意識にどのような影響が蓄積されているか?を今こそ問わねばならない。
今こそ「グローバルクライシス」を越えていくためにも
「われわれとは何か?」宇宙が137億年かけて生命・人・心・無意識を生み出したのであれば、 これからどこへ向かうのか?を正面から問う科学や仏教が求められているように思う。
ダライ・ラマ法王:目覚めている、とは、すべての感覚が活性化している状況。無意識、心の状況に関してはまだ知られていないことがある。
メディアは人の、特に子供の無意識に影響を与える。心の平和、思いやりを進める上で、メディアの働きは非常に大きいものがある。
田坂氏:われわれが生きている世界はトラブルを起こしながらも癒しや希望をもたらしながら進んでいる。このことを次の世代に伝えていく。
「ボランタリー(善意・慈悲の)経済」誰かのために愛情を持って贈与の経済がインターネット革命の結果生まれてきている。
この世をよきものに変えていく。「病とは福音なり」。よりすばらしいものを学ぶきっかけをいただいている。
ダライ・ラマ法王:かつて精神と科学は密接であった。われわれはもっと努力する必要がある。若い人に希望を伝えていかなければならない。

会場より(エドワード鈴木氏):先端科学では物質宇宙には物ではなく関係性しかない、といわれる。どうしたら端的に、早く愛・思いやりの力を広めて世界を救うことができるのでしょうか?
ダライ・ラマ法王:宗教を超えて人の思いやりを伝えていかねばならない。必ずしも宗教を伝える必要はない。宗教にとらわれず、愛・思いやりを伝える。渡井は世俗主義。全世界的に伝える必要がある。
母は子供を大切にする。動物も同じ。これは宗教ではない。若いときは知っているが大きくなると忘れてしまう。
脳の働き、温かい心の持ち方を、科学を通して教育していく必要がある。
全宇宙的共通のものを求める。仏陀でも仏教でもない。
以下に恐れ、嫉妬、欲ではなく、若い人の教育をして、全人類的に必要なものを伝えていけるか?
われわれはこれができると思っている。
われわれは、内的存在を高めることで、幸せになっていくことができる。

以上、ダライラマ法王来日、「地球の未来への対話」イベントの要約レポートでした。
歴史的偉人ともいえるダライラマ法王と、本気で地球の未来を考え、リーダーシップを取っておられる日本の科学者の方々との対話の時間は、ほんとうに興味深く意義ある時間でした。
この場を作ってくださったすべての方々に感謝を申し上げます。