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2007. 12. 24  

 夕日がきれい。「いわむらかずお えほんの丘美術館」に行きました。

 この方の作品は、国内のみならず、フランス・ドイツ・スゥエーデン、米国、韓国など、かなり多くの国で翻訳されて読まれています。

 広い景色の見える丘の上にたつ美術館。木目が美しく、ソーラーエネルギーを活用した建物です。

 

など、野ねずみを主人公とした作品群。これは作者が実際に見かけた野ねずみを描写することから生まれたそうです。

 そして、美術館は、里山と一体になったつくりになっていて、里山で畑体験ができたり、野ねずみをみつけたり、小鳥を見つけたりして過ごす事ができます。

 そこで、

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「かんがえるカエルくん」

と言う絵本を紹介したいのです。

このカエルくんは、ユーモアたっぷりに描き出されています。

4コマ漫画ふうに進む内容は「どうして夜はくるのだろう?」「夜はどこからくるのだろう?」

など、哲学的なことを一生懸命に考えるこどものカエルくんが主人公です。

 相方には、やはり子どものねずみくんがいます。

 ふたりで一生懸命に、考えて考えて、考えて、子どもなりの答えを見つけ出すさまが実にかわいくおかしくユーモラスです。


 こうして、「なぜ」と考える、哲学的な質問を、案外子どもはするのですよね。。

 そして、かんがえつづけて、自ら答えを出していくこと



 とても大切な事を、この絵本は教えてくれているように思えます。

 
 なぜ自分はこの時代に生きているのか?
 なぜ私は今このことをして社会と関わっているのか?
 なぜ生きているのか?

 
 大人になってたくさんのことを知っていても、問いかける哲学的な思索はつづくのだとおもいますし、問い続ける事が生きる事でもあるように思っています。


 美しい日没を見終えてふりかえると、作者のいわむらかずおさんがいらっしゃいました。

 「あなたたちが、今年最後のお客さんですよ」

 と言われました。

 おだやかで縛りのない、落ち着いた姿で、立ち去られました。

 ご本人がされる、絵本の読み聞かせ会にも、いつか行ってみたいと思いました。



 
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2007. 09. 02  


 お気に入りの絵本作家、アンドレ・ダーハンの一冊。

 ちいさなともだちを大切に育てて、そして海に返してあげる。

 育てる側の寂寞や、

 育てられる側と育てる側の友情を

 ほんわかと描いてくれています。

 帰ってきてくれることを信じること

 育てた相手が、育ちきって、対等に関わりを楽しむ

 育てた相手の方が自分より大きくなっても、

 やっぱり大切な相手としていとおしむ。


 子どもが読んでも楽しくて

 大人が読んでも深く届かせる

 
 絵本と言う抽象化された表現領域。

 好きな世界です。
2007. 05. 15  


 ひとりよりふたり、ふたりよりさんにん。・・・

 私の大好きな絵本作家。アンドレ・ダーハンの絵本です。

 絵のタッチがいい。そして、言葉がない(日本に紹介される過程で言葉がつきました。その言葉もこの絵本の場合はとても効果的です)。

 何より登場人物が実に伸びやかにいきいきと躍動しています。


 ふと、時間が出来ると、絵本の専門店へでかけます。


 そこで、大人が読んでも面白い、意味の深い作品などを見出しては、こつこつ買いあつめています。


 いずれ、大人のための絵本の図書館をつくれたらいいな、と思っています。

 そして絵本は、子どものためでもある。

 だから、その図書館は、大人が来ても子どもが来ても、楽しめる場なのです。

 絵だけの絵本は、短歌や俳句のように、大切なこと、その作家の伝えたいことを凝縮して、一般化して、少ない情報で伝えてくれます。


 その、エッセンスだけが凝縮された空間で、読者はあそびます。


 自由に空想を膨らませる余地があります。
 自由に、自分なりの解釈をして理解する余地があります。

 自由に、自分の体験経験に結び付けて気付きを得る機会がもたらされます。


 そんなあそびの空間をもたらしてくれる、アンドレ・ダーハンという作家を、やっぱり私は好きなのです。



 大人の中にある子どものようなのびやかな、好奇心いっぱいな、純粋なこころ。

 大人になったら、子ども心を手放してしまうもの、子どものような心ではいられなくなるもの、と言われることがありますが、そうなのでしょうか。
 

 大人は、子ども時代や子供心を、内包している存在だと思います。

 子ども心に、アクセスする通路がある人と、そこへの通路を何らかのものがふさいでいる人とがいるだけの違いだと思います。

 そして、アクセスする通路は、さらに広くすることも出来て、自由に心の空間を行き来して遊べるのが大人なのではないかと思います。


 大人って、選択の幅が広くていいですね。


 3歳の子どもにあわせることも出来れば、小学生の頃の気持ちに戻って、草原を探検することだってできて、ティーンエイジャーのような感性を思い出すことも出来れば、しっかりした大人の考えも持てる。。


 大人になるって、広い心の領域を手に入れていくことなのでしょうか。

 
 生きるって豊かなことですね。たとえ色々な出来事が自分に降りかかろうとも、自分の心の中に、豊かに繁るものがあることを感じることができる。

例え世の中にさまざまな問題が起ころうとも、それにどう対処していくのかを考えることが出来たり、自分の心の中の豊かさは繁らせ続けたまま、人にそれを伝えていくことも出来る。



 ・・・なんて考えるゆとりを、多忙な中にももたらしてくれるもの、それが私にとっての絵本です。


2007. 01. 04  

 パリの街角。

 主人公は少女。

 大切にしていた植物図鑑がこわれてしまいました。

 「わたしおおきくなったら、世界中の木を見てあるきたいな。」

 こわれた植物図鑑を直すために、本のお医者さんを紹介されます。

 その名は「ルリユール」。

 「ルリユール」ということばには「もう一度つなげる」という意味もあるのだそうです。


 「ルリユールはすべて手のしごとだ。(中略)

 本には大事な知識や物語や人生や歴史がいっぱいつまっている。

 それらをわすれないように、未来に向かって伝えていくのがルリユールの仕事なんだ。(中略)
 
 「名を残さなくてもいい。ぼうず、いい手をもて」。」


 少女の壊れた図鑑は、ルリユールおじさんの手でうつくしく、丈夫に装丁しなおされます。

 そしてその図鑑は、二度とこわれることはなかった。



 「旅の途上の独りの絵描きを強く惹きつけたのは、「書物」という文化を未来に向けてつなげようとする、最後のアルチザン(手職人)の強烈な矜持と情熱だった。(中略)そして、気づかされる。
本は時代を超えてそのいのちが何度でもよみがえるものだと。」

 作者あとがきより。


 いせひでこ作。理論社刊。

 「私はルリユール。いかなる商業的な本も売らない、買わない」

 という看板に、作者は出会い、そしてこの絵本はできました。



 こわれてしまったものを、もう一度つなげる。しかも手作業で。いちどルリユールの手にかかったら、二度とこわれることはない。未来へ向かって、大事な知識や物語や人生や歴史を伝えていくことへの矜持と情熱。


 なんだか、私の目指している姿のようで、今月の私の本棚に加わった絵本です。

 自分とのつながりを、もう一度取り戻して、自分自身になって生きていく。そんな人を増やすために、大事な物語や人生や歴史を伝えていく。その矜持と情熱を持っていたい。


 *原宿にある、エコレゾナンスをコンセプトとしたお店(カフェ・キッチン・ライブラリー・ショップ)kurukkuでは、お気に入りの文庫本を、自分で好きな布を使って装丁するワークショップが開催されるようです。詳細はkurukkuカフェまでお問い合わせ下さい。


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 そして、ある方の生き方を思うのでした。


 1月6日(土曜日)NLP入門セミナー
  7日(日曜日)NLPパワーコミュニケーションセミナー

 名古屋市にて開催、トレーナーは山崎啓支さんです。

 私はこの方との出会いで、人生が随分変化しました。この方の情熱と誠意を見習って、これからも歩んでいきたいと思っています。

 詳細、お申し込みはNLPラーニングへ。
 

2006. 07. 05  
「ペツェッティーノ」。レオ・レオニ作

 あなたは、自分のことをどのくらい把握していますか?

 「わたしは、わたし。」と、胸を張って言える存在であることを、忘れてしまうときがあるのはなぜなのでしょう?


 「かれの なまえは ペツェッティーノ。ほかの みんなは おおきくて おもいきった ことも すばらしい ことも いろいろ できた。 かれは ちいさくて きっと だれかの とるに たりない ぶぶんひんなんだと おもって いた。
 だれの ぶぶんひんなんだろう、 とうとう あるひ かれは たしかめようと けっしんした。」


 「あおくんときいろちゃん」や「フレデリック」「スイミー」でおなじみのレオ・レオニ作のふんわりとこころあたたまる作品です。

 思い切って行動して、旅に出ることで、気づくこともあるかもしれません。
 どうして、自分を知るために、自分の内面を掘り当てるために、遠くへ旅立つのでしょうね。


 でも、私は旅を止めることが出来ません。
 外へ向えば向うほど内に近くなり、内を掘れば掘るほど、宇宙に近くなる。

 誰かが、そんなことを教えてくれたことを、思い出しました。


 
プロフィール

株式会社ひらり 大江亞紀香

Author:株式会社ひらり 大江亞紀香
その方のコアからの人生の創造を支援するため、コーチング、NLPを軸に活動しています。

1.自分(存在)を掘り下げ
2.そこから未来を描き、目標を定め
3.人生をクリエイト(創造)する

この道程を通ることで、周囲に振り回されることなく、充実した、幸せな人生を手にすることができると信じ、この課程を支援しています。

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